イチジク

果物のイチジクは漢字で「無花果」と書く。これは花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来している。だがイチジクは花が咲かないわけではなく、実の中に花が咲くのだ。イチジクの実の中は空洞のある袋状になっていて、内側に小果という小さな花がたくさん並んでいる。花とは言っても花びらはなく、一見すると花とは思えない姿をしている。食用するのは果肉ではなく、小果と花托である。一部のイチジクは「イチジクコバチ」という蜂の一種によって受粉が行われるが、日本で栽培されるイチジクは受粉をしなくても果実が大きく育つ「単為結果」という性質をもつため、昆虫による媒介はない。ちなみに「いちじく」という名前の由来は、毎日一つずつ熟すことから「一熟」が転じて「いちじく」になったという説がある。